会社や親せきの集まりなど人が集まるところにいると「あの人は気が利かない」と言われることもあります。
気が利かないと言われるのは気分が良いものではありませんが、具体的に何が悪いのかわかりません。対処法がわからないので何をしたら直せるのか悩む人も多いでしょう。
そこでこの記事では、気が利かない人に見られる特徴や直し方を紹介していきます。自分の何が原因となって気が利かないと言われているのか参考にしてください。
気が利かない人によく見られる特徴
気が利かないと言われる人は以下の特徴に当てはまる傾向にあります。
- 気遣いの言葉をそのまま受け入れてしまう
- 周囲の状況を読み取れない
- 人任せにすることが多い
- 集団より単独で行動する方が好き
- 自分の考えや行動に自信がない
では5つの特徴を具体的に紹介していきます。
特徴1.気遣いの言葉をそのまま受け入れてしまう
誰かから言われた言葉をそのままの意味で受け取ってしまう人は気が利かない人と言われます。
たとえば、親戚の家に行くと「お客さんだからゆっくりしていいよ」と言われることもあるでしょう。相手から気遣われるシチュエーションだと、気が利く人はそうはいっても何か手伝うものです。
一方で気が利かない人は、気遣いの言葉をかけられると本当に何もせずゆっくり過ごしてしまいます。その結果、あの人は気が利かないと思われてしまいがちです。
このように相手の厚意をそのまま受け取ってしまうと、気が利かないと呆れられることもあります。ただ、本当に手を出さないでほしいケースもあるので、相手の雰囲気からどっちなのか判断することが大切です。
特徴2.周囲の状況を読み取れない
周囲の状況をつかむのが苦手な人も気が利かないとよく言われます。
気を利かせるためには、まず周囲の状況や相手の真意などを読み取らなければいけません。相手の状況によって自分の行動をうまく合わせることで、気が利く人という称号を得られます。
しかし、気が利かない人は空気を読めないことも多いので、その状況で何をすべきなのかわかりません。見当違いのことをしたり、逆に何もしなかったりするので気が利かないと悪口を言われてしまいます。
特徴3.人任せにすることが多い
気が利かない人はすべてを人に任せてしまいがちです。たとえば、料理のとりわけでも自分が手を出すことはなく、誰かが取り分けるまで待ってしまいます。
自分としては料理のとりわけが苦手で手を出さなかっただけかもしれませんが、人任せにした事実は変わりません。
何でもかんでも人任せにすると頼りないとも思われるので十分に気を付けましょう。
特徴4.集団より単独で行動する方が好き
単独行動を好む人は集団に入ると対応の仕方がわかりません。
仮にグループで仕事している現場に自分が合流するとしましょう。集団行動に慣れている人は周囲の状況から今何をすべきなのか判断できます。
一方で単独行動を好む人は、相手が何を希望しているのか察するのが得意ではありません。その結果、周りの人が希望しない作業をしてしまい、迷惑をかけることもあります。
日ごろから単独で行動している人がいきなり集団に入ると苦労するので、周囲を観察する能力を鍛えることが大切です。
特徴5.自分の考えや行動に自信がない
気が利かない人の中には本当に気配りできないこともありますが、中には気づいているけど行動できないタイプもいます。
気づきがある場合は周りの状況を見て「今この行動をすると助かるだろう」と推測することは可能です。
しかし「自分がやっても良いのだろうか」と悩んでいる間に、ほかの人が着手すると「あの人は気が利かない」と言われてしまいます。
気が利かない人の直し方
自分のことを気が利かない人だと感じる場合は、以下の直し方を実行してみてください。
- 気づいたことがあったら積極的に行動する
- 日ごろから積極的にコミュニケーションを取る
- いろいろな人と会話する
- 自分の能力を把握する
- 気が利く人だと思う人のことをマネする
- 相手の立場になって考えて行動する
続いて6つの方法を具体的に解説していきます。
直し方1.気づいたことがあったら積極的に行動する
気が利かない人でも何か気付きを得ることはあるでしょう。何かに気づいた場合はとりあえず行動してみてください。実際に行動を起こすことで結果を得られます。
行動してみた結果、仮に失敗したとしても次回以降に活かすことが可能です。経験値を高めていくことで徐々に能力も上がり、ゆくゆくは気が利く人だと思ってもらえます。
まずは行動を起こさないと何も生まれないので、自分なりに気づいたことに対してアクションを起こしてみましょう。
直し方2.日ごろから積極的にコミュニケーションを取る
気が利かない人はコミュニケーションが不足しているケースも珍しくありません。会話しないと周囲の空気を読む能力がアップしないので、なかなか気が利く人になるのは困難です。
コミュニケーションは面倒な部分もありますが、空気を読むためには欠かせません。日ごろからコミュニケーション不足を感じる場合は、まず人と会話することから始めてみてください。
直し方3.いろいろな人と会話する
いろいろな人と交流するのも気が利かない現状を直すのに効果的な方法です。複数の人と会話することで経験が身に付き、あらゆるシチュエーションに対応できるようになります。
気配りは経験も大きく関係するので、いろいろな人と会話しておくのがおすすめです。
直し方4.自分の能力を把握する
自分の能力を正確に把握してできないことは、ハッキリとできないと伝えるのもおすすめの方法です。
たとえば料理のとりわけについても「私はとりわけが苦手だからお願いしてもいい」と一声かけるだけで結果は変わります。
気が利かないと思われる前に苦手であることを伝えれば印象も悪くありません。ただ、あまり人に頼りすぎると逆効果になるので、本当に苦手なことがあるときにだけ頼るのがポイントです。
直し方5.気が利く人だと思う人物のことをマネする
周りに気が利く人がいる場合はその人の行動を観察しましょう。その人の何が良いのか見ることで、「気が利くとは何か」を把握できます。
気が利く条件がわかれば、あとはマネするだけで自分も気が利く人に生まれ変われます。
直し方6.相手の立場になって考えて行動する
気が利く人は相手の立場を把握する能力が高いです。相手がしてほしいであろうことを先んじて実施することで、相手は助かるので評価が上がります。
人が集まると気遣う場面は出てくるので、何をすると相手が助かるのか考えてみましょう。考えたことを実行していけば経験がたまっていくので、徐々に気遣える人間になっていきます。
気が利かない人は発達障害が影響していることもある
気を利かせられない人の中には発達障害が影響しているケースもあります。発達障害とは脳の一部に問題がある障害の一種です。主に3種類の障害に分けられて、特徴も異なります。
発達障害の種類 | 特徴 |
ADHD(注意欠陥多動性障害) | ・じっとしていられない
・不注意なミスが多い ・突飛な行動をしてしまう |
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群) | ・コミュニケーションを上手に取れない
・関心度によって活動に大きな差が出る |
LD(学習障害) | ・読み書きや簡単な計算を苦手とする |
3種類ある発達障害の中でも特にASDと呼ばれる人は気が利かない傾向にあります。ASDは周囲の状況を読み取るのが苦手で、コミュニケーションも得意ではありません。
ASDの場合は自分だけで改善するのが厳しいので、医療機関や専門機関を頼りましょう。
発達障害者で働きづらさを感じるなら「ディーキャリア」へ
ASDのような発達障害の悩みを抱えている人におすすめなのが、就労移行支援のディーキャリアです。
ディーキャリアでは、発達障害を持っている人が社会で活躍できるように訓練していくことができます。たとえば以下のような支援を受けることが可能です。
- 専門職員とのカウンセリング
- 障害理解
- 苦手分野の克服訓練
- 転職サポート
- 就労後の定着サポート
まずは自分が持つ障害の特性を理解し、そこから障害の対処法を学んでいきます。訓練の中にはコミュニケーション訓練も含まれるので、気が利かないと悩んでいる人にはぴったりです。
ディーキャリアでは無料見学会も実施しています。見学会では実際にスタッフと会話したり、訓練の一部を体験したりすることが可能です。気になる場合は無料見学に参加してみましょう。
まとめ
気が利かない人の特徴や直し方を紹介してきました。
気が利かないと言われる人は、現場の空気を感じ取るのが苦手な傾向にあります。今何が起こっていて、周囲の人が何をすると助かるのかわからないので行動できず、気が利かないと思われがちです。
気が利かないと言われないためにも、いろいろな人と交流して経験値をためていきましょう。経験が豊富になると集団の中ですべきことが明確になるので、気が利く人にステップアップできます。
ただ、気が利かない人の中にはASDが影響しているケースもあります。ASDの場合は個人で直すのが難しいので就労移行支援に相談しましょう。
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