厚生労働省の平成28年の調査によると、医師から発達障害と診断されている人が、48万1,000人と推計されています。
しかし、発達障害に気付かない人も多く、日常生活や仕事ができないと悩んでいる方もいらっしゃいます。
まずは、以下の症状で当てはまるものをチェックしてみましょう。
- コミュニケーションをとるのが難しい
- こだわりが強い
- 同じミスを繰り返す
- じっとしているのが苦手
- 計算や読み書きが苦手
このような症状で、日常生活や仕事に影響があるという人は、発達障害を抱えている可能性があります。
発達障害のタイプ別に、『困ったときの対処法』『向いている仕事』をご紹介していますので、ご自身に合った方法を参考にしてみてください。
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発達障害の種類と症状
発達障害は大きく分けて3つに分類されます。
主な特徴 | |
ADHD(注意欠如多動性障害) | ・整理整頓ができず、忘れ物やなくしものが多い ・物事の優先順位を付けられず、約束や時間を守れない ・落ち着いてじっとできず、衝動的な行動をおこす |
ASD(自閉症スペクトラム障害・アスペルガー) | ・人間関係がうまく築けない ・強いこだわりがある ・特定の感覚(痛い/うるさいなど)に過剰反応する |
LD(学習障害) | 読む/書く/聞く/話す/計算/推論のいずれかが極端に苦手 |
このような症状や悩みがある場合は、発達障害を抱えている可能性があります。
また、発達障害に気づかずに生活している人の中には、二次障害を発症している場合があります。二次障害には以下のような症状があります。
- 不安障害
- うつ症状
- 強迫性障害
- 対人恐怖症
- 心身症
- 依存症
- 引きこもり
- 暴力行為
これは、周りと自分との違いに対する不安や、日常生活や仕事でのトラブルに対するストレスが積み重なることで起きる症状です。
発達障害のある人は精神疾患を合併するリスクが高いので、不調を感じた時は、主治医や大人の発達障害を専門とする病院を受診しましょう。
発達障害で困った時の対処法
発達障害の特性によって、仕事への悩みや対処法が異なります。ADHD・ASD・LDの方に多い悩みや、その対処法について、各特性ごとにご紹介していきます。
ADHD(注意欠如多動性障害)
<ADHDの方に見られる症状>
- ケアレスミスが多い
- 複数の作業を並行して行うことが苦手
- 順序立てて計画が立てられない
このような悩みへの対処法について確認していきましょう。
ケアレスミスが多い
同じミスを繰り返す場合は、必ずメモを取るようしましょう。それをリスト化することで、セルフチェックの時にミスに気付きやすくなります。
また、上司や同僚にダブルチェックに協力してもらい、ミスの予防・ミスをおこしやすいパターンなどを教えてもらいましょう。
複数の作業を並行して行うことが苦手
複数の作業や複数の伝言への対応を処理することが難しいので、作業については優先順位を確認して1つひとつクリアしていきましょう。
伝言についてはメモをとるか、相手に伝言内容を紙に書いてもらい、目で確認できるようにするとわかりやすくなります。
順序立てて計画が立てられない
集中する時間が短いという特性があるので、自分が集中できる時間を決めて、その時間にどこまで仕事を進めるか決めるようにしましょう。
短い集中を繰り返しながら仕事を進めるうちに、どれくらいのスピードで仕事ができるのかがわかるようになります。
仕事の計画を上司に相談し、納期に間に合うような仕事量を調整してもらいましょう。
ASD(自閉症・アスペルガー)
<ASDの方に見られる症状>
- 曖昧な指示がわからない
- 複数の作業や予定外の仕事が苦手
このような悩みへの対処法について確認していきましょう。
曖昧な指示がわからない
「だいたいこんな感じで」「常識の範囲内で」といった曖昧な指示が苦手なので、具体的に指示してもらえるように協力してもらいましょう。
曖昧だと感じた部分はメモを取り、きちんと確認することでミスを防ぐことができます。
予定外の仕事が苦手
同じことの繰り返しは得意ですが、予定外の仕事が入るとパニックを起こすことがあるので、優先順位を付けてもらってから仕事を進めるようにしましょう。
自分の予定へのこだわりが強くなってしまうので、相手に優先順位を付けてもらうことが大切です。
LD(学習障害)
<LDの方に見られる症状>
- 読む・書く・話す・聞く・計算・推論の能力に苦手分野がある
- 長時間集中することが苦手
このような悩みへの対処法について確認していきましょう。
読む・書く・話す・聞く・計算・推論の能力に苦手分野が人によってできない程度が違うので、どの程度できないのかを認識することが大切です。
「どのようなサポートが必要なのか」「他の方法でできるのか」などはっきりさせておくことで、まわりからのサポートやできる仕事が見えてきます。
発達障害の方に向いている仕事とは?
発達障害の人が働きやすい環境は、マニュアルがしっかりとしている職種です。各特性ごとに、向いている仕事を確認していきましょう!
ADHD(注意欠如多動性障害)
好奇心が強く、興味があることへの集中力が高いことから、個人の技術力やスキルが要求される芸術・クリエイティブ系の仕事が向いています。
- デザイナー
- プログラマー
- エンジニア
- アーティスト
- 自分の興味が強いもの
自由な仕事体系や、働き方に応じた歩合制といった仕事がADHAの人におすすめです。
詳しくは「就労移行支援のプログラミングについて」の記事を参考にしてください。
ASD(自閉症・アスペルガー)
記憶力・集中力が高く、独特の感性や想像力を持っているので、「静かな環境でひとりで作業できる」「ルールやマニュアルに沿って進められる」仕事が向いています。
- プログラマー
- 工場などのライン作業
- 校閲
- 清掃業務
繰り返しの作業や、自分の得意分野を極めることができる仕事がASDの人におすすめです。
LD(学習障害)
読み書きや計算が極端に苦手な場合は、視覚で物事を把握できる仕事が向いています。
- デザイナー
- カメラマン
ただし学習障害の人は能力に偏りがあるので、自分の苦手なことをきちんと把握したうえで、興味のある仕事を選ぶことがおすすめです。
発達障害の方に向いていない仕事とは?
「仕事ができない」と強く感じる理由の1つに、向いていない職種に就いている可能性があります。各特性ごとの、向いていない仕事も確認していきましょう。
ADHD(注意欠陥多動性障害)
集中力が散漫でマルチタスクが苦手なADHAの人にとって、以下のような仕事は向いていないといえます。
- 命に関わる仕事
- チームプレーが必要な仕事
- 単純すぎる仕事
興味がない内容は仕事が続かない傾向にあるので、興味の強い職種を探してみましょう!詳しく知りたい方は「ADHD/発達障害の適職について」の記事を参考にしてください。
ASD(自閉症・アスペルガー)
コミュニケーションが苦手なASDの人にとって、以下のような仕事は向いていないといえます。
- 営業職
- 窓口業務
- 接客業
自分の空間に没頭できる、イレギュラーなことが起こりにくい職種を探してみましょう!
LD(学習障害)
LDの人は苦手な能力が人それぞれ異なるため、ひとくくりにできないのが難しいところかもしれません。
自分が“ 何が苦手なのか ”ということをしっかりと把握したうえで、興味のある職種を探してみましょう!
良い職場を選ぶポイント
良い職場を選ぶことで、発達障害を抱えながらも働き続けることが可能です!就職前に、働きやすい職場かどうか3つのポイントを確認しておきましょう。
仕事内容が特性に合っている
先ほどご紹介した、仕事の向き不向きの内容を参考に、自分の特性が仕事内容に合っているのかを確認しましょう。
「好きなこと・やりたいこと」だけで仕事を決めてしまうと、無理をして二次障害を引き起こす危険もあります。
自分の能力・希望条件が職場とマッチングするのであれば、働きやすい環境である可能性が高いと判断できます。
長く働ける勤務体系
二次障害などで精神疾患を抱えている人は特に、体調が不安定な時にも対応してくれる勤務体系がおすすめです。
時短勤務」や「フレックスタイム制※¹」など、自分の体調に合った働き方ができるかどうかもチェックしましょう。
※¹フレックスタイム制=自身で始業・終業時刻を決定して働く制度
障害に理解のある環境
就職したい職場で、発達障害の人と仕事をした経験があるかどうかを確認しましょう。また、自身の特性や必要な配慮を事前に伝え、対応してもらえるかも確認しておくと安心です。
希望就職歳が、障害のある方を雇用したことのないという場合は、理解や配慮が不十分の可能性があります。できるだけ、理解・配慮のある職場を探すことをおすすめします。
就労移行支援サービスを利用しよう!
就労移行支援サービスでは、発達障害や精神疾患ん人などを対象に、社会復帰のサポートを行ってくれます。
- 自分に合った仕事がわからない
- 就職するには体調面が不安
- 再就職が怖い
- スキルアップしたい
といった、悩みや不安を抱えている人は、就労移行支援サービスを利用してみてはいかがでしょうか?
就労移行支援事業では、対応している障害の種類が異なる場合があるので、発達障害に特化した『ディーキャリア』『Kaien』『フロンティアリンク』などの事業所がおすすめです。
事業所によってプログラム内容が異なるので、自身の希望するプログラムが受けられる、通いやすい場所を選んでみてください!
詳しくは「就労移行支援の選び方について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ
発達障害にはADHA・ASD・LDの3種類がありました。同じ発達障害であっても、それぞれに特性が違うので、自身の障害の状況に合わせた仕事選びが大切です。
自身が障害について理解し、どのような配慮が必要かを周りの人に伝えながら、今よりももっと働きやすい環境にしていきましょう!
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