仕事をしているときに別の作業を頼まれると、つい忘れることもあるでしょう。上司から頼まれた仕事を忘れた結果、怒られることも珍しくありません。
怒られないためにも「忘れっぽい自分を何とかしたい」と思っても、具体的に何をすべきなのかわかりづらいものです。
そこでこの記事では、忘れっぽい人に共通する7つの原因や対処法を紹介します。忘れっぽい自分とおさらばしたい人は、ぜひ最後まで目をとおしてみてください。
忘れっぽい人の原因・特徴7つ
忘れっぽい人には以下の原因や特徴があります。
- たくさんの作業を引き受けていて余裕がない
- 優先順位をつけるのが得意ではない
- 指示された内容を理解していない
- 疲れがたまっていて記憶するのも難しい
- 人の話をまじめに聞けない
- 集中力が長続きしない
- 責任を持って働いていない
では7つの原因について詳しく解説します。
原因1.たくさんの作業を引き受けていて余裕がない
忘れっぽい人の中には、ほかのことにリソースを避けないほど忙しいケースもあります。
たとえば、すでに1日のスケジュールがいっぱいになっている中、別の仕事も任されると手に負えません。「今すぐ着手できないから」と後回しにしてそのまま忘れることもあります。
作業リソースがなくて忘れてしまう人は、頼まれたら仕事を受けてしまう人に多いです。頼まれたことすべてを引き受けると余裕もなくなるため、断る勇気を持ちましょう。
原因2.優先順位をつけるのが得意ではない
頼まれた仕事の優先順位をつけられないために、つい忘れてしまうケースもあります。
仕事には今すぐ取り組むべき作業と、急ぎでない作業のいずれかに分かれるものです。当然ながら急ぎの案件から取り掛からなければいけませんが、優先順位付けが苦手だとどちらから着手すべきなのかわかりません。
指示された仕事を順番にこなしてしまうと、重要な案件に取り組む時間がなくなる事態に陥ります。
会社において仕事の優先順位をつけられないとスムーズに働くのは厳しいです。自分で優先順位をつけられない場合は、上司へ相談するといった工夫が必要になります。
原因3.指示された内容を理解していない
指示内容が理解できないことと忘れっぽいことは大きく関係しています。
仮に指示された内容を理解できないと記憶に残りません。「さっき何か頼まれたけどよくわからなかった」と処理してしまうと、指示された業務の優先順位が下がってしまいます。
指示されたことを理解できない人は、その仕事や会社そのものに興味を持てないケースが多いです。人間は興味がないことを覚えられないため、まずは仕事に関心を持つことから始めましょう。
原因4.疲れがたまっていて記憶するのも難しい
忘れっぽい人の中には、疲労によって記憶すらできないケースもあります。度重なる残業で、心身ともに疲労していれば記憶できないのは当然です。
また、パワハラが横行するような悪質な職場だと、余計にプレッシャーがかかって疲労もたまりやすくなります。ブラック企業で働いていると将来的につぶれる可能性が高いため、一刻も早く転職した方が良いでしょう。
原因5.人の話をまじめに聞けない
人の話を聞き取るのが苦手な人も忘れっぽいです。
会社で指示を受ける際は基本的に相手が主導となって会話が進みます。聞き手は話の内容を聞くだけで良いですが、まじめに聞けない人もいるでしょう。
たとえば、相手が話している最中に別のことを考えるケースは多いです。別のことを考えると指示内容を理解しきれないため、時間がたってから「さっきは何を話していたんだろう」と考えてしまいます。
原因6.集中力が長続きしない
集中力がなかったり、注意が散漫になったりする人も忘れっぽい人の特徴です。
相手の話を聞く際には一定の集中力が求められます。集中力がないと、別のことを考えたり、ボーっとしたりして相手の話を聞き取れません。
集中力は仕事する際に必須の能力なので、注意力が散漫だとほかの仕事にも影響が出てしまいます。
原因7.責任を持って働いていない
忘れっぽい人の中には、責任感に欠けるケースもあります。
責任感が弱いと「自分が忘れてもほかの人が何とかしてくれる」と思いがちです。上司や同僚に甘えていると、いずれお荷物扱いされるため考えを改めなければいけません。
忘れっぽい人でもできる7つの対処法
忘れっぽい人でもかんたんにできる対処法は以下のとおりです。
- 言われたことをすぐメモに取る
- 不明なところはわかるまで質問する
- 優先順位付けする癖をつける
- アラームやリマインド機能で忘れないようにする
- 人に言われた内容を伝える
- 図解で説明してもらう
- 神経質になりすぎないよう気分転換する
続いて7つの対処法を順番に紹介します。
対処法1.言われたことをすぐメモに取る
指示内容を忘れてしまう場合は、聞いたことをすぐメモしましょう。メモに指示内容を書いておけば、万が一忘れたとしてもメモを見れば思い返せます。
しかし、メモを取る際は的確に書かなければ意味がありません。適当に書くと見返したときに混乱するので無意味です。
メモを機能させるためにも、以下のことはおさえましょう。
- だれから言われたか
- 具体的な作業内容
- 優先順位・期限
忘れっぽい人は3つのポイントが書かれたテンプレを用意しておくと効率的です。
対処法2.不明なところはわかるまで質問する
忘れっぽい人は理解度が低いこともあるので、わからないところは納得するまで聞きましょう。内容を深く把握すればかんたんに忘れることもありません。
完全に理解した状態でメモを取れば、それだけで忘れる可能性はかなり下がります。
対処法3.優先順位付けする癖をつける
優先順位をつけると仕事が追加されても、自然とスケジュールに組み込むことができます。普段から優先順位付けを癖にしておけば、忘れっぽくても安心です。
ただ、スケジュールへ組み込む際は優先順位を明確にしなければいけません。優先順位が適当だと意味がなくなるため、自分で判断できない場合は上司へ相談しましょう。
対処法4.アラームやリマインド機能で忘れないようにする
忘れっぽい人はスマホのアラームやリマインドを使うのがおすすめです。仕事に没頭しているときでも、アラームがあれば思い出せます。
会社だとアラームを使いづらいケースもありますが、音を出すのが難しい場合はバイブレーションで設定しましょう。
対処法5.人に伝えておく
忘れっぽい人は自分だけで処理するのではなく、他者を巻き込むのもありです。第三者を取り入れることで、自分が忘れていてもほかの人から伝えてもらえます。
また、人に伝えることで指示された内容の理解度も深まりやすいです。人に伝えるのはメリットが多い対処法なので、信頼できる人がいれば相談しましょう。
対処法6.図解で説明してもらう
内容によっては口頭だけだと伝わりづらいこともあります。話だけで理解できない場合は、指示書やイラストなどで説明してもらうと効果的です。
対処法7.神経質になりすぎないよう気分転換する
忘れっぽい人は何度も忘れてそのたびに怒られるため、精神的につらくなってきます。ミスを繰り返せば自己嫌悪に陥りますが、そのまま落ち込んだ状態が続くと危険です。
忘れて失敗しても「次の経験に活かす」と前向きにとらえましょう。気持ちが前向きになれば仕事にも良い影響を与えてくれます。
忘れっぽい人は発達障害が影響している可能性もある
忘れっぽい人の中には、発達障害が潜んでいるケースもあります。
発達障害とは、脳の情報処理や制御に偏りがあって、一部の日常生活において支障をきたす状態のことです。症状は人によって異なりますが、基本的に以下の3つに分かれます。
発達障害の種類 | 特徴 |
ADHD(注意欠陥多動性障害) | ・優先順位をつけるのが苦手
・予定を忘れてしまう ・集中が続かない |
ASD(自閉スペクトラム症、アスペルガー症候群) | ・コミュニケーションを上手に取れない ・関心度によって活動に大きな差が出る・突発的なイベントに対応できない |
LD(学習障害) | ・読み書きや簡単な計算を苦手とする |
忘れっぽい場合はADHDやASDの可能性があります。発達障害が原因で忘れっぽい場合は、ひとりで対処するのが困難です。発達障害の疑いがある場合は、医療機関を受診しましょう。
発達障害を持つ人は就労移行支援「ディーキャリア」がおすすめ
ディーキャリアでは、発達障害を持っている人に対して、一般社会で働けるように訓練を実施しています。事業所では以下のようなサポートを受けることが可能です。
- コミュニケーション訓練
- 発達障害の勉強
- カウンセリング
サポートを受けながら訓練することで、障害を持っていてもスムーズに働ける力が身に付きます。
ディーキャリアのような就労移行支援は全国各地にありますが、ディーキャリアは以下の実績を持っているため優秀です。
- 就職後の職場定着率…93.4%(就職後6か月の数値)
- 就職時の平均給与…19.1万円
- 利用満足度…93.3%(2020/12/~2021/1のアンケートによる)
発達障害に特化して支援している事業所で、ここまで実績が豊富なところはありません。実績が豊富なディーキャリアであれば、発達障害だと発覚して不安に感じている状態でも丁寧にサポートしてもらえます。
まとめ
忘れっぽい人の原因や今すぐできる対処法を紹介してきました。仕事を忘れる人は指示内容を把握できなかったり、集中力が途切れたりさまざまな要因があります。
忘れっぽい原因を根本的に直すのは難しいですが、メモを取ったりアラームを活用したりすればかんたんに対処できます。まずは自分が取り入れやすいと感じた対処法から始めてみましょう。
ただ、忘れっぽい人の中には発達障害が影響していることもあります。発達障害が原因だと自分だけで対処するのは難しいため、医療機関や就労移行支援を頼りましょう。
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