就労移行支援事業所を選ぶときには、事前にどのような事業所かしっかりリサーチする必要があります。
就労移行支援は、障害のある人が一般企業で働くためのサポートをする場所です。就職に向けて、障害特性を理解したり必要なスキルを身に付けたりするトレーニングを行います。
事業所によって学べることや得意とすることは異なりますので、事前にリサーチして自分の目指す就職に合う事業所を選びましょう。
この記事では、IKUASU(いくあす)の特徴やメリット・デメリット、評判をお伝えします。IKUASU(いくあす)を候補にしている人は、参考にしてみてください。
IKUASU(いくあす)について
IKUASU(いくあす)は、神戸市垂水区にある就労移行支援事業所です。IKUASUは「育+明日」という意味合いで、「一人ひとりが自分の明日を育て、未来に向かって成長する」ことを表しています。
IKUASU(いくあす)の概要は以下のとおりです。
事業所名 | 就労移行支援事業所IKUASU(いくあす) |
所在地 | 兵庫県神戸市垂水区日向2-4-19
NTT垂水ビル別館2階 |
電話番号 | 0120-928-777 |
設立日 | 2017年10月1日(事業所番号2810801379) |
URL | https://ikuasu.jimdofree.com/ |
定員 | 20名 |
就職者数(2019年度) | 1名 |
開所時間 | 月・火・水・木・金:9:00~18:00 |
サービス | 月・火・木・金:9:30~15:30
水:9:30~12:30 |
IKUASU(いくあす)を運営しているのは、大阪にあるopzt株式会社です。
就労移行支援事業のほか、人材サービス事業や人材育成・人材研修事業、求人媒体事業を展開しています。
opzt株式会社の概要は以下のとおりです。
会社名 | opzt株式会社(オプト) |
所在地 | 大阪府大阪市中央区本町4-2-12 5F |
電話番号 | 06-6210-3323 |
設立日 | 2013年9月10日 |
代表取締役 | 赤松 文則 |
事業内容 |
|
URL | https://opzt.net/ |
ほかの就労移行支援事業所との比較
まずは、IKUASU(いくあす)の就労実績を、神戸市にあるほかの事業所と比較してみましょう。
比較対象として、以下の6つの事業所をピックアップしました。
- 全国展開する大手事業所3つ
- 垂水区の事業所3つ
事業所 | 定員 | 就労実績
(2019年度) |
IKUASU(いくあす) | 20 | 1 |
JOBridge(ジョブリッジ) | 20 | 10 |
神戸光生園 | 6 | 1 |
Free-biz(フリービズ) | 10 | 2 |
LITALICOワークス神戸 | 20 | 16 |
LITALICOワークス三宮 | 20 | 5 |
ウェルビー神戸三宮センター | 20 | 11 |
LITALICOワークスやウェルビーといった大手事業所は、サイトで就職者数や定着率といった就労実績を公開しています。
全国展開している大手事業所の就労実績は高めです。しかし、一事業所に注目するとそこまで高くないケースもあります。
数値を比較するときは、全体の数値だけでなく事業所単位で比較することが大切です。また、神戸市資料では定着率を公開していませんが、事業所を検討するうえでは定着率も重要な指標です。
例えば、当サイトがおすすめするディーキャリアの定着率は97.2%です。就職した人の97%以上が仕事を続けているということは、就労移行支援で有益なトレーニングができたからだと考えられます。
詳しくは「ディーキャリアの評判について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
IKUASU(いくあす)の特徴
続いて、IKUASU(いくあす)がどういった事業所なのか、その特徴を紹介します。自分が目指す就職に近付ける事業所かどうかを見極めましょう。
特徴1.水耕栽培に挑戦できる
IKUASU(いくあす)では、ほかの事業所ではなかなか見られない水耕栽培にチャレンジできます。
水耕栽培では、土を使わず、水と液体肥料を合わせた溶液で植物を栽培する方法です。室内で栽培できるため、季節に影響されずさまざまな植物を栽培できます。
就労移行支援で、普段はなかなか経験できないことにチャレンジできるチャンスです。
特徴2.企業のネットワークと就職ノウハウ
IKUASU(いくあす)では、就職アドバイザーによる個別サポートが受けられます。応募書類の添削や面接対策はもちろんのこと、キャリアカウンセリングで将来について相談することも可能です。
また、運営会社であるopzt株式会社は、人材教育・研修事業も行っています。その500社にも及ぶ取引先やハローワーク、そのほかの求人媒体などから、適性に合わせた求人情報を提供してくれます。
ブランクや障害特性による働きづらさが原因で就職に不安がある場合、企業実習を行うことも可能です。企業実習では、企業に訪問して通勤の練習や業務訓練を行います。
社会で生きていくうえで必要なスキルを習得できるSST(ソーシャルスキルトレーニング)も行っていますので、働くことに対する自信が付けられますよ。
特徴3.駅近くで通いやすい
IKUASU(いくあす)は神戸市垂水区にあります。山陽電車とJR垂水駅から徒歩5分の距離にあり、通所しやすいのもうれしいポイントです。
また、神戸市バスで通う場合は垂水バス停から徒歩3分です。駅やバス停から歩く時間が短ければ、天気が悪い日も通いやすいでしょう。
IKUASU(いくあす)のメリット・デメリット
続いて、IKUASU(いくあす)に通うメリットとデメリットを紹介します。自分にとってメリットとなるかデメリットになるかを判断しましょう。
メリット1.快適な空間で無農薬栽培できる
水耕栽培は外ではなく室内で行います。IKUASU(いくあす)にある栽培室は、1年を通じて22~24℃程度の安定した温度です。
外の環境に影響されず、空調が完備された室内で作業できるのは大きなメリットです。
野菜の栽培というとなかなか大変なイメージがありますが、水耕栽培は快適な室温で栽培でき、水まきなどの手間がかかりません。
メリット2.お金を得ながら働く力が身に付けられる
水耕栽培は軽作業訓練として実施するため、工賃が発生するケースがあります。
賃金は月平均2,000円程度と低額ではありますが、水耕栽培にチャンレンジしながらお金を得られるのは大きなメリットだといえるでしょう。
訓練の一環であっても、業務として行うなら職場での報告や連絡、相談が必要です。そのため、職場における判断力の向上を目指せます。
また、障害者雇用を考えている企業に出向することもあります。軽作業訓練や企業実習で経験を積むことで、働く力を身に付けられるでしょう。
メリット3.野菜を持ち帰れることも
IKUASU(いくあす)で育てている野菜は、SST(ソーシャルスキルトレーニング)の一環として行うゲームの賞品になることがあります。
健康維持のために積極的に食べたい野菜をもらえるのは大きなメリットですね。
水耕栽培できる野菜には以下の種類があります。
- バジル
- ベビーリーフ
- クレソン
- ミント
- イタリアンパセリ
- ルッコラ
- チンゲンサイ
- ミニトマト
- ミズナ
- コマツナ
- リーフレタス
- ラディッシュ
デメリット1.事業所が1カ所しかない
IKUASU(いくあす)のデメリットとしては、事業所が1カ所しかないことが挙げられます。運営会社は大阪にありますが、就航移行支援事業所の所在地は神戸市です。
ほかに事業所を展開していないため、水耕栽培に興味を持っても通えないケースがあります。
自力で勉強できることと違い、水耕栽培はある程度の規模を自分で経験するのは難しいでしょう。そのため、事業所の選択肢がないことは非常に残念です。
ただし、駅からは近いため、垂水が通えるなら距離なら検討の価値はあるかもしれません。
IKUASU(いくあす)の評判
続いて、IKUASU(いくあす)の評判について見ていきましょう。
IKUASU(いくあす)は2017年の10月に開所した比較的新しい事業所です。そのため、ネットで探しても目立った口コミやレビューは見あたりません。
しかし、Facebookページでは、スタッフと利用者の交流をうかがわせる投稿がいくつか見られます。
利用者がFacebook用にマンガを描いてきたり、IKUASU(いくあす)で栽培した野菜を使ってお弁当を作ったりなど、楽しそうな雰囲気がうかがえます。
利用者からのIKUASU(いくあす)の評判はおおむね良さそうです。また、どれだけ詳細に書かれた口コミであっても、感じ方や捉え方は人によって違います。
事業所を決めるときには、見学に行って実際の雰囲気を確かめることが重要です。口コミやレビューを参考にしながら、自分の目で自分に合うかどうかを確かめましょう。
よくある質問
最後に、IKUASU(いくあす)のよくある質問をまとめました。気になる点は、早い段階でクリアにしておきましょう!
Q、利用料金はいくらですか?
A、ほとんどの場合、無料になります。一部、上限9,300円/月の自己負担が発生(前年度の収入がある人が対象)するケースがあります。詳しくはお近くの市役所・区役所へお問合せ下さい。
Q.就職までの期間はどれぐらいかかりますか?
A.もちろんその方にもよりますが、1年~1年半ぐらいが目安かと思います。急いで就労するというよりは、しっかりと就労スキルを身につけた上で、長期で働ける体力・スキルを習得するイメージをお持ち頂ければと思います。
Q.どのような人が利用していますか?
A.精神障害(うつ病、統合失調症など)や発達障害(アスペルガー症候群、ADHDなど)の利用者が割合的には多いです。もちろん知的障害の方もおられます。年齢層も幅広く、20代~50代の方が多く利用して頂いています。
Q.毎日通所できる自信がありません。週何日以上か決まっていますか?
A.就職する上で勤怠の安定は重要です。最初は相談しながら週3日から来られている方もおられます。最終的には本人の働き方次第ですが、週5日の通所を目指す方が多いです。
IKUASU(いくあす)に対する質問は、電話やメールで受け付けています。
- 電話でのお問い合わせ:0120-928-777
- メールでのお問い合わせ:ikuasu3@opzt.net
事業所見学や体験も受け付けていますので、まずは気軽に問い合わせてみましょう。
詳しくは「就労移行支援の見学について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
まとめ
IKUASU(いくあす)は、就労移行支援としては珍しい水耕栽培をトレーニングに組み込んでいます。
軽作業として多少の賃金が発生することもあり、水耕栽培にチャレンジしながら、お金を得て働く力を身に付けられます。
栽培した野菜を持ち帰れる機会があることも、IKUASU(いくあす)の大きなメリットだといえるでしょう。
また、事業所を決める際には、自分の目で雰囲気を確かめることがとても重要です。事前に情報をリサーチすることはとても大切ですが、数字やサイトの情報だけではわからないこともあります。
実際の雰囲気をチェックして、自分に合う事業所かどうかを判断しましょう。
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