神戸には都市部とあって、多くの就労移行支援事業所があります。神戸近郊で事業所を探している方は、どこを選んだらいいか迷うのではないでしょうか?
今回は地域に密着した就労移行支援事業所「アンカー神戸三宮」にスポットをあてて紹介したいと思います。
「アンカー神戸三宮」は独自のカリキュラムを組んでいる総合型の就労支援事業所です。特徴や評判を読んで、自分にピッタリの就労移行支援事業所か確認してみてください。
また、就労移行支援事業所をよく知らないという方のために、その特徴も載せています。よく間違われる就労継続支援との違いも把握しておきましょう。
就労移行支援とは?
初めて就労移行支援事業所を利用する方は、内容を知っておかなければ利用した後に後悔します。
就労移行支援事業所とはどんな場所なのか、何を学べるのか、特徴をわかりやすく説明しますので、一緒に確認していきましょう。
就労移行支援の概要
就労移行支援事業所は、障害や難病を持っている方が企業で働くためのサポートを提供する場です。
2018年10月時点では、全国で3,503ヵ所も事業所があり、国の認可を受けたところが運営しています。
利用できる対象者は
- 障害や難病を抱えている方
- 18~65歳未満の方
- 就職する意思のある方
です。
就労移行支援事業所は、あくまでも就労に向けたサポートする場なので、原則工賃は発生しません。
また交通費やお弁当も原則利用者持ち。事業所によっては補助が出るところもあります。
具体的な支援内容
就労移行支援事業所では、社会や就職に必要なスキルをトレーニングします。
具体的には以下の表を参考にしてください。
支援内容 | 具体的な内容 |
就職に向けてのトレーニング | ・スタッフと面談し個別支援計画を作成
・就職に必要なスキル(パソコン操作・ビジネスマナー・コミュニケーション能力など)のトレーニング ・生活習慣の改善 ・職場見学 |
職場探しのサポート | ・企業へ出向き職場実習
・面談で将来就きたい業種を分析 |
就職前のサポート | ・履歴書や職務経歴書の書き方の練習
・面接対策 ・就職活動のサポート |
就職後のサポート | ・定期的なスタッフとの面談
・場合によっては企業との橋渡しも可能 |
就労移行支援事業所は、就職することを目的に通所するため、就職に関するサポートは手厚いです。その証拠に、トレーニング以外は実践的なものばかり。
とくに企業へ応募する段階では、入念な練習が繰り返されます。とくに面接は誰もが苦手とする部分。スタッフと一丸となり繰り返し練習することで本番でも面接も、自信をもって望めます。
利用者にとっていちばん安心なのが、就職後のサポートではないでしょうか?事業所を卒業したら終わりではなく、一定期間、スタッフが面談に訪れます。
実際に企業で働いていると困っていることや相談事も出てくると思います。面談時に遠慮なく相談できる体制が整っているのはありがたいですよね。
場合によってはスタッフが企業との橋渡しをしてくれます。利用者、企業ともに働きやすい環境を提案してくれるので、安心して仕事に取り組めるでしょう。
詳しくは「就労移行支援とは」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
就労移行支援と就労継続支援の違いとは?
就労移行支援と似たようなサービスを提供しているのが就労継続支援です。どちらも障害や難病を抱えている方に向けたサービスですが、特徴が大きく違います。
就労継続支援とは
就労継続支援とは、一般企業で働くことが難しい障害者や難病を抱えている方に向けた就労支援サービスです。
就労移行支援と大きく違うのは、就労継続支援は『働きの場』であるということ。働く場によって違いはありますが、給与や工賃が支払われます。
就労継続支援には
- 就労継続支援A型
- 就労継続支援B型
の2つにわかれており、この2つは微妙に内容も異なります。
まず大きな違いは雇用体系。就労継続支援A型は雇用契約を結びますが、B型は雇用契約を結びません。
就労継続支援A型は雇用を結ぶため『給与』として報酬が支払われますが、B型は『工賃』として支払われます。
この就労継続支援A型とB型の違いですが、誰でもどちらのサービスが受けられるわけではありません。利用できるのは以下の内容を満たしている方です。
就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 |
就業できる状態が雇用先がない方 | 一般企業での就業が難しい方 |
就労継続支援A型は働くことをメインとしているため雇用契約を結びます。
一方B型は、訓練やリハビリの一環と考えています。そのため雇用契約は結ばず、作業した分の工賃が報酬と支払われる仕組みです。
対象年齢と利用期間
対象年齢や利用期間は、就労移行支援と就労継続支援では違いがあります。
就労移行支援 | 就労継続支援A型 | 就労継続支援B型 | |
対象年齢 | 18~65歳未満 | とくになし | |
利用期間 | 原則2年間 | とくになし |
就労継続支援A型は雇用契約を結ぶ関係上、対象年齢は65歳未満と決まっています。それに対しB型にはとくに決まりはありません。
就労移行支援と大きく違うのは利用期間。就労移行支援は原則2年間という縛りがありますが、就労継続支援には縛りがありません。
就労移行支援と就労継続支援を選ぶポイントは『一般企業で働きたいかどうか』を目安に検討してみるといいと思います。
詳しくは「就労移行支援と就労継続支援の違いについて」の記事を参考にしてみてください。
就労移行支援「アンカー神戸三宮」の概要
就労移行支援「アンカー神戸三宮」は、2014年開設された神戸にある事業所です。
事業所の名前にもなっている「アンカー」には3つの意味が込められているそうです。
- 神戸を発信の拠点とした、地域に密着した福祉サービスの提供
- 障害を抱えている方のよりどころになりたい
- 障害を持っている方の砦のような存在になりたい
「アンカー」には「いかり」という意味もあり、事業所のシンボルマークとして使われています。障害者の方に寄り添った「アンカー神戸三宮」を卒業後は、安心して独り立ちできる環境を目指しているのですね。
そんな「アンカー神戸三宮」の概要は以下の通りです。
事業所名 | アンカー神戸三宮 |
住所 | 〒650-0033 兵庫県神戸市中央区江戸町85-1
ベイ・ウイング神戸ビル202号室 |
電話番号 | 078-381-8884 |
アクセス | 各線三宮駅改札から徒歩11分 |
就労移行支援「アンカー神戸三宮」の特徴
それでは、具体的に就労移行支援事業所「アンカー神戸三宮」の特徴を説明します。オリジナルカリキュラムや取り組みは「アンカー神戸三宮」の強みといっていいでしょう。
精神科医による講義を実施
「アンカー神戸三宮」では定期的に精神科医による講義を実施しています。
「アンカー神戸三宮」は地域密着型の就労移行支援事業所。神戸市近郊の精神科医を中心としたサポート作りも徹底しています。
その一環として取り上げられているのが講義です。利用者の中には、診察に行っても聞けないこともあるでしょう。そんな不安をこの講義で聞いてみるのもおすすめ。
過去に開催された講義には
- ストレスの対処法
- 精神疾患
- 発達障害
をテーマにしたものがあります。
精神科医の講義以外にも、医師や精神保健福祉士によるプログラムも取り組んでいるので、医師の立場からのアドバイスが聞けるのも「アンカー神戸三宮」の強みです。
リモートワーク訓練にも対応
2020年はコロナウィルスの影響で、世界的にもリモートワークを推奨されてきました。日本も例外ではありません。
しかし、今までオフィスで仕事をしていた方は、急なリモートワークに戸惑いを隠せなかったのも事実。
「アンカー神戸三宮」では、2020年4月よりリモートワーク訓練にも取り組んでいます。今まで事業所で行っていたカリキュラムを自宅で受ける体制は、時代に合った取り組み方ですよね。
リモートワークで欠かせないのが専用ツール。とくにZoomやSkypeは、企業でもミーティングで欠かせないツールです。
「アンカー神戸三宮」でもこのツールをいち早く導入。まずは利用方法に触れ、遠隔で作業することに慣れていきましょう。
今まで受けていたカリキュラムはそのまま継続できるので、オンラインのスキルアップも自動で身に付きます。
今後リモートワークが増えるといわれている中、専用ツールの使い方をマスターしておけば、就職しても楽に仕事がこなせると思いますよ。
「発表の場」を設けコミュニケーション力アップ
「アンカー神戸三宮」ではコミュニケーション能力の向上にも努めています。就労移行支援事業所に通う利用者は、コミュニケーションが苦手な方も多いです。
企業に勤めたらコミュニケーションなしでは仕事が進みません。もちろん社会に出てもコミュニケーションは重要。
そこで「アンカー神戸三宮」では発表の場を設けています。ここでは、利用者同士が話し合いテーマを決めていきます。そのテーマに向けて最終的には発表しますが、発表で必要な資料も自分たちで作成。
出来がった資料をもとに、みんなの前で発表します。大勢の前で話すのはきっと緊張しますが、自分の言葉で話すことはコミュニケーション力が身に付く大切なステップ。
発表を聞いた利用者は、質問しディスカッションへと広げていきます。このやり取りは、仕事でも遭遇する場面なので、通所中にしっかり身に付けておきたいですね。
総合的なプログラムを提供
「アンカー神戸三宮」では利用者一人ひとりに合ったカリキュラムを提供しています。総合型の就労移行支援事業所なので、パソコン操作やビジネスマナーなど基本的なカリキュラムが中心。
特徴的なのが、利用者に取り組みたいことをイメージしてもらうこと。それに沿ったカリキュラムを組んでいきます。
代表的な
- ソーシャルスキルトレーニング
- ビジネスマナー
- 合同面接会の対策
- 模擬面接の練習
もありますが、作業系の訓練も充実。
例えば
- 数字や英語が書かれた商品を早く選別するトレーニング
- 作業系で必要な体力づくり
にも重点を置いています。
カリキュラムには福祉講座も開催。福祉講座は障害者だけでなく福祉全般を学ぶため、将来の進路の足掛けとなってくれるでしょう。
レクリエーションも充実
毎日カリキュラムだけこなすのは、利用者もしんどさが残りモチベーション低下にもつながります。
「アンカー神戸三宮」では気分転換も兼ねたレクリエーションが充実しているのも特徴です。
通常のカリキュラムの合間には、外の空気が清々しい散歩。もう少し体を動かしたい方はジムのトレーニングも利用できます。
レクリエーションは利用者を中心に、やりたいことや行きたい場所を決めています。春にはお花見を開催したことも。
このようなレクリエーションが定期的にあると、日頃のカリキュラムも頑張ろうという気が起こりますよね。
就労移行支援「アンカー神戸三宮」の評判・口コミ
実際に「アンカー神戸三宮」の評判はどうなのか気になりますよね。口コミやSNSでは投稿が見られませんでしたが、卒業生の声として掲載されていたのでそちらを紹介します。
良い評判
卒業生の声を見ていると、利用者を尊重するサービスを提供している事業所だと感じました。
- 行動を強制されることもなく、型にはめられない訓練方法が良かった。
- 皆さんが気さくに話しかけてくれたので、自分からも声をかけやすかった。
- 人前で話すことが苦手だったけど、調べるだけでもOK、聞くだけでもOKという状況だったので自分のタイミングで取り組めたことが大きかった。
- 通所することで生活リズムを整えることができた
中にはレクリエーションで体験したジムが楽しく、筋トレに興味を持たれた方もいらっしゃいました。
やはり小さな経験も、利用者にとっては大きな力となっているんですね。
悪い評判
悪い評判というのは見つかりませんでしたが、利用者の方で苦労されたこともあったようです。
- 志望動機をまとめることが難しかった。
- 暑いときや寒いときの屋外作業はしんどく、正直辞めたいなと思ったことがある。
どんなカリキュラムも人によっては不向きもあります。しかし、今回声に挙がっている方は、諦めずに卒業して立派ですよね。
これも訓練の一環。社会でも必要なスキルなので、努力して取り組んでみましょう。
まとめ
就労支援事業所「アンカー神戸三宮」は、地域密着型だからこそ提供できるサービスを徹底しています。地域の医師と連携しているのは、利用者にとっても心強いのではないでしょうか?
また利用者目線に立ったカリキュラムを運営しているのは、評判を見ても一目瞭然ですよね。利用者が自発的に行動できる環境を提供しているので、卒業生の声を拝見しても満足度が高いです。
今回、就労移行支援と就労継続支援の違いも紹介していますが、まずは自分が将来どうしたいか考えることが必要。
それに向けて施設を選んでみるのもいいでしょう。
詳しくは「就労移行支援の選び方について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
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