発達障害や精神障害を持っていると就職がうまくいかなくて困っている人も多いでしょう。そんな就職関係の悩みがある人は就労移行支援や就労継続支援がおすすめです。
しかし、どちらを利用すれば良いのか分からない方もいるでしょう。そもそも何か違いがあるのかと思っている人もいるはずです。
この記事では就労移行支援と就労継続支援の違いを紹介していきます。どちらが自分に合っているか分からないという方は参考にしてください。
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就労移行支援と就労継続支援の違いは主に3つ
就労移行支援と就労継続支援は、障害者の就労を支援するという目的は同じです。しかし以下の違いがあります。
- 収入が発生するかどうか
- 就職の支援を受けられるかどうか
- 利用期間が決まっているかどうか
就労移行支援は基本的に収入が発生しませんが、就職に必要なスキルを身に付けられます。例えば面接に必要なコミュニケーション能力向上や、ITスキルなどの資格を取得することも可能です。
また、就労移行支援は基本的に利用期限が2年以内と定められています。スキルばかり磨いていると、就職しないまま2年経過するといったこともあるので注意が必要です。
一方で就労継続支援は訓練を受けられて収入も発生しますが、就労移行支援ほどのサポートはありません。例えばコミュニケーション能力が向上する訓練などはなく、あくまで職業訓練がメインです。
ただ、就労継続支援は働きながら稼げて、さらに利用期間に制限がありません。じっくりと腰を据えて訓練できるのがメリットです。
こういった違いから、就労移行支援は以下の特徴に当てはまる人に向いています。
- 一般企業で健常者と同じレベルで働きたい
- 生活リズムを整えたい
- 現在はお金に困っていない
一方で就労継続支援が向いている人は以下の通りです。
- 直近で収入が必要
- すでに社会人のマナーやコミュニケーションスキルが備わっている
このように向き不向きがありますが、長期的視点をもって選ぶことが大切です。就労継続支援の場合は早い段階で収入を得られますが、それだけで選ぶと失敗する可能性があります。
目先の収入にとらわれず、長期的な視点をもってどちらが自分のためになるのか選びましょう。
では間違った選択をしないためにも、続いて就労移行支援と就労継続支援の特徴を簡単にご紹介します。就労移行支援についての詳細は以下の記事を参考にしてください。
参考記事:就労移行支援事業所とは?働きたい障害者の就職不安を手助けする場所
就労移行支援は就職支援に特化した場所
就労移行支援は障害を持っている人が一般企業への就労を目指すことをサポートする場所です。働くために必要なコミュニケーションスキルやPCスキルなどを身に付けられます。
例えば会社で円滑に働くためには会話能力が必須です。しかし障害を持っている人の中には人と話すことが苦手で、上手にできない人もいます。
そんな会話が苦手な人の弱点を克服するために、ディスカッションの練習や面接の練習といったことを行ってくれます。
そんな就労移行支援を利用できるのは以下の特徴を持つ人です。
- 65歳未満
- 精神障害や発達障害などの障害を持っている人
- 障害者総合支援法の対象疾病となっている難病を持っている
詳しくは「就労移行支援の対象者について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
就労移行支援のメリット・デメリット
一般企業への就労を目指すことをサポートする就労移行支援は、良い事ばかりではありません。
メリットだけでなくデメリットもあります。では就労移行支援のメリット5つ、デメリット5つを見ていきましょう。
メリット
就労移行支援を利用するメリットはこちらです。
- 企業が求める力が身に付く
- 体調管理ができる
- 自分が持っている障害について理解を深められる
- 就職した後のサポートも受けられる
- 基本的に無料で利用できる
一般企業に就職するためのサポートが徹底しているところが優秀です。就職するためのサポートはもちろん、就職してからも支援してもらえます。
就労移行支援のメリットについては、以下の記事でもっと詳しく紹介しているので参考にしてください。
参考記事:就労移行支援制度のメリットとデメリットをご紹介!どんな人におすすめ?
デメリット
就労移行支援を利用するデメリットはこちらです。
- 施設によって事業内容が異なるからミスマッチが起きやすい
- 基本的に通所中はアルバイトなどの仕事ができない
- 収入が途絶える
- 最大で2年しか通えない
- 基本的に交通費や食事代を自分で負担する必要がある
この中だとミスマッチが起きやすいという点に注意が必要です。就労移行支援は施設によって内容が異なります。実際に利用してみると自分の目的に合わないということも多いです。
就労移行支援に通う際は自分の目的と施設の事業内容をよく確認しておきましょう。
就労継続支援は実際に働きながら学べる場所
就労継続支援とは一般企業で働くことが困難な場合、体調に合わせて自分のペースで働いたり、訓練や仕事を行う場所です。他にも働くことでお金がもらえる、利用期間に制限がないという特徴があります。
その一方で就労移行支援のような徹底的なサポートはないので注意が必要です。そして就労継続支援にはA型とB型があって特徴が異なります。
ではA型とB型では何が異なるのか見ていきましょう。結論を先にいうと、最大の違いは雇用契約を結ぶかどうかです。
【雇用契約を結ぶ】就労継続支援A型の特徴
就労継続支援A型では事業所と利用者が雇用契約を結び、一般企業と同様な働き方をします。
ただ、一般企業と違って勤務時間が短いです。そのため、一般企業で働くのは難しいが、一定の支援があれば働ける人を対象としています。
就労継続支援A型にはメリットとデメリットが2つずつあります。
メリット
- 働きながら就職に必要な知識・能力を身につけられる
- 比較的給料が高い(2018年度の月額平均給料は7万6887円※厚生労働省調べ)
デメリット
- 対象年齢が18歳以上65歳未満と限りがある
- 労働時間がある程度決まっている
働きながら知識とお金を手に入れられますが、制限があるのでどんな人でも利用できるわけではありません。
ちなみに就労継続支援A型で行う仕事の内容は例えば以下のものです。
- パソコンによるデータ入力代行
- カフェやレストランのホールスタッフ
- ご当地ストラップなどのパッキング
- 車部品などの加工
【雇用契約を結ばない】就労継続支援B型の特徴
就労継続支援B型は事業所雇用契約を結びません。他にも作業量に応じて賃金が支払われるという特徴があります。
そんな就労継続支援B型のメリットデメリットはこちらです。
メリット
- 年齢制限がない
- 労働時間が決まっていない
- 一般企業で働く感覚が身に付く
デメリット
平均給料が安い(2018年度の平均月額工賃は1万6118円※厚生労働省調べ)
就労継続支援B型は給料が安いですが、より多くの人が利用できるというメリットがあります。A型で働く自信や能力がない人におすすめです。
ちなみに仕事内容には例えば以下のものがあります。
- 名入れ刺繍などの手工芸
- 部品加工
- 農作業
- 衣類のクリーニング
また、以下の記事では就労継続支援A型・B型の特徴を詳しく紹介しています。就労継続支援の利用を考えている人は参考にしてください。
参考記事:就労移行支援と就労継続支援A型・B型の違いは?ポイントごとに比較
就労移行支援と就労継続支援の利用方法
就労移行支援と就労継続支援A型・B型の利用方法は異なります。その違いは面接があるかどうかです。
【面接あり】就労継続支援A型の利用方法
続いて就労継続支援A型を利用する方法を紹介します。
- 市区町村の障害福祉窓口やハローワーク、ネットなどで事業所を探す
- 事業所の見学・体験を受ける
- 通いたい場合は履歴書や面接などの選考を受ける
- 合格の場合は市区町村の窓口から受給証書の手続きをする
- 受給証書が自宅に届いたら事業所と契約を結んで利用開始
就労継続支援A型の場合は面接が必要です。面接では例えば以下のことを聞かれます。
- 障害について
- 通勤手段
- 労働時間
- 収入に関すること
- 自己PR
面接では自分がどんな障害を持っていて、何ができて、何ができないのかしっかり伝えましょう。そして最後には質問コーナーが設けられるので、疑問点がある場合はこのタイミングで聞いておくことが大切です。
【面接なし】就労移行支援・就労継続支援B型の利用方法
就労移行支援を利用する方法は以下の通りです。
- ネットや電話から無料見学会の予約をする
- 予約日に事業所に行く
- カウンセリングや体験を受ける
- 利用したい場合は近くの自治体から受給証書の発行手続きを行う
- 受給証書が自宅に届いたら事業所と契約を結んで利用開始
就労継続支援B型と就労移行支援は面接が不要です。基本的に本人の希望があれば利用できます。
まとめ
就労移行支援と就労継続支援の最大の違いは3つです。
- 収入が発生するかどうか
- 就職の支援を受けられるかどうか
- 利用期限があるかどうか
一般企業で働くためのコミュニケーションスキルや、面接対策などの支援を受けたい場合は就労移行支援がおすすめです。
一方でお金をもらいながら一般企業での就職を目指す方は就労継続支援が向いています。ただ、就労継続支援は基本的に面接対策や資格取得の支援を受けられません。
そして就労移行支援の場合は2年以内の利用制限がありますが、就労移行支援には制限がありません。
こういった違いから実家暮らしなどでお金に余裕がある場合は、就労移行支援を利用した方が良いでしょう。逆に一人ぐらいの場合は生きるためのお金が必要なので、就労継続支援の方が良いです。
ちなみに就労移行支援と就労継続支援は併用できません。どちらか決める必要があるので気を付けましょう。
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