就職を検討するに伴う悩みは誰にだってあります。自分がどのような職業に合っているのかわからない方や、働き続けることができるか不安に思っている方など、その悩みは多岐に渡るでしょう。
本記事では就労移行支援制度の利用を検討している方へ、事業所を利用するメリットとデメリットを紹介します。
「就活は団体戦」とまで言われるこのご時世、ひとり孤独に就職活動を行うのは困難を極めるでしょう。
困ったことや疑問点に直面した時、就労移行支援事業所のスタッフに頼ることができる環境はかならず役に立ちます。
大阪エリアで就労移行支援事業所を探されている方へ
大阪府でおすすめの就労移行支援事業所を選ぶなら「ディーキャリア天王寺」がおすすめ。発達障害に特化した事業所で、就職後の定着率は97.2%と圧倒的です。また、就職のためのサポートはもちろん、このようなプライベートにおけるサポートも充実しています。
無料相談も行っているので、気になる方は公式ホームページをご覧ください。
本サイトでは、そのほかの事業所もまとめています。また、公式LINEでは就労移行支援に関する情報もお届けしていますので、ぜひこちらもチェックしてみてくださいね!
就労移行支援制度はこんな人におすすめ
就労移行支援制度とは、障害を抱えている方の一般企業への就職をサポートする通所型の福祉サービスです。制度の利用者は国が運営している就労移行支援事業所へ通所し、事業所スタッフが提供する就職サービスを受給することが出来ます。
まだ一度も社会に出たことがなく不安な方や、職場の同僚とのコミュニケーションがうまくいかず失敗してしまった経験のある方は多くいらっしゃることでしょう。
そういった方々が就職や復職を検討するにあたっては、就労移行支援事業所を利用して職業スキルを習得したりキャリアカウンセリングを行うことが有効だと言えます。
対人関係が理由ですぐに転職してしまった方
社内外の人間関係やコミュニケーションの課題は社会に出る上で最も懸念することです。人によっては過去の出来事がトラウマになって、なかなか次の一歩を踏み出すことが出来ない方もいることでしょう。
就労移行支援事業所のカリキュラムでは通所する方の症状や事情に合わせた最適なサポート内容をスタッフと相談して決定します。働き続ける上で課題となる「障がい」への対応策を身に着けることが出来る上、就労継続支援制度も用意されているため、これから再び定職に就きたいと考えている方にはおすすめのサービスです。
頑張りすぎてしまう方
仕事や要望を断り切れず、頑張りすぎてしまってダウンしてしまった経験のある方には就労移行支援事業所の利用をおすすめします。
人からの頼みを断り切れない方は、相手のことを良くしようとする優しい心の持ち主です。しかしそれが理由で、仕事を抱えきれなくなってしまってパンクしてしまっては本末転倒でしょう。
他の誰かのことよりも、まずは自分のことを大切にするべきだと言えます。自分がコントロールすることのできる仕事量をきちんと把握して、受けきることのできる仕事量以上はきちんと断る練習をしましょう。
心身の不調がある方
就労移行支援事業所は生活リズムを整えることが困難で社会に馴染むことができなかった経験や、寝ようと思っても寝付くことができず、働くこともできない経験がある方にもおすすめです。
心身の不調から来る睡眠不足や抑うつ状態を治療することは非常に困難です。もちろん専門医に相談することも大切ですが、自分自身が社会復帰するために不断の努力を行うことも重要になります。
就労移行支援事業所は自分で通所日を決め、無理のない期間で通所可能なので、急に気分が落ち込むことがある方でもマイペースにカリキュラムを進めることができます。
就労移行支援事業所に通所しながらかかりつけの医者に通院して、少しずつ社会復帰を目指すことも選択肢のひとつに挙げることができるでしょう。
障がいがあって職歴がない方
障がいがあり、自分を雇ってくれる企業に出会うことが出来なかった方や、積極的に就職活動をした経験がない方にも就労移行支援事業所はおすすめです。
特に最近は「自立するために定職に就きたい」と考える方が多いようです。最初の一歩を踏み出すことは難しく、とても疲弊することですが、就労移行支援事業所のカリキュラムを通して自分に自信を付けることでクリアできる課題でもあります。
就労移行支援事務所のメリット
次に、就労移行支援事業所に通所するメリットをご紹介します。ご自身が希望しているサービスを提供しているかどうかを判断するための参考にしてください。
定期的な通所によって生活リズムが安定する、日常に変化がある<
就労移行支援事業所では定期的な通所を求められます。通所日程や頻度はご自身で調整することができますが、通所時間は決まった時間帯に調整されるため、生活リズムを安定させることが可能です。
就労移行支援事業所へ通所するために電車に乗って、決まった時間に事業所に到着することで、将来的に社会で働くときの練習をすることができます。
生活リズムが崩れがちな方はカリキュラムを通して、リズムをコントロールする練習をしましょう。
就労移行支援の利用期間はどれくらい?原則と例外について徹底解説!
様々な業種の企業の見学や実習を体験して、自分に合った職業を見つけることができる
自分の天職はなにか、最も相性の良い職業を見つけることは本当に難しいことです。自分ひとりの力で天職を探そうとすれば途方もない時間を要することでしょう。
就労移行支援事業所のカリキュラムでは、スタッフとの面談を通して職業適性や自分がやりたい事を探すことができます。
詳しくは「就労移行支援の見学について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
就職に有利な資格を取得することが出来る
就労移行支援事業所の中には就職に有利な資格を取得するためのカリキュラムを用意している場所もあります。就職に必要な資格をカリキュラムを通して獲得することで、今後のキャリアに幅が生まれることでしょう。
ただし、資格があるからといって有頂天になってはいけません。資格はあくまでも労働者のスキルを証明する手段であって、その人が実際に働くことができるかどうかはわからないのです。
資格があるだけでは就職できないため、やはり「働くための力を習得する」ことが最も必要だと言えます。
相談事があればスタッフにすぐ頼ることが出来る
就労移行支援事業所のスタッフは就職サポートのプロフェッショナルです。就活にともなう悩みはもちろんですが、ご自身の障がいのことや、日常生活の悩みまでスタッフに相談することができます。
ひとりで就職活動をすることはとても孤独かつ、困難です。困ったときにいつでも相談することができるサポーターの存在は本当に役に立ちます。
職場への定着支援を受けることが出来る
就労移行支援事業所を卒業したあとも定期的に連絡を取り合ったり、悩みごとの相談をすることができます。場合によっては就労継続支援制度という別の制度を受給することもできるため、事業所を卒業してひとり立ちする時も安心です。
詳しくは「就労定着支援とは」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
職歴にブランクがある場合は、就労移行支援事業所の信用を使って就活できる
就職活動において最も懸念材料となることこそが、過去の自分の職歴です。転職を繰り返している方や、定職に就いた経験のない経験がある方は企業の面接官からそのことを聞かれてしまわないか不安ですよね。
就労移行支援事業所は国が提供しているサービスですから、非常に信頼があります。自分が就労移行支援事業所で職業訓練を積んだことを職歴に記入すれば、これまでよりも有利に就職活動することができます。
希望する勤務形態や業務内容を企業に相談することができる
事業所によっては企業との強いコネクションを持っていて、実際に勤務する前から就労形態を知ることができたり業務内容を相談したりすることができます。
就労移行支援事業所に通所することで、ひとりで就活するよりも圧倒的に幅の広い選択肢から自分の将来を決めることができるのです。選択肢が多くなればなるほど、これまでにない経験をすることができるでしょう。
自分の障害や疾患についてよく知ってもらった上で働くことができる
当サイトがおすすめする就労移行支援事業所のディーキャリア天王寺では、通所者の情報を企業と共有し、ひとりひとりに最適な企業選びのサポートをします。
もしもひとりで就活をする場合、自分の疾患や状況についてを事細かに説明しなければなりません。それも1度ではなく、企業の数だけ行う必要があります
就労移行支援事業所を利用すれば多数の企業に対して自分の状況や得意なこと、不得意なことの情報を伝えることが可能になります。
就労移行支援を利用するデメリット
就労移行支援事業所のサービスは、メリットだけではなくデメリットも存在します。デメリットとなる就労移行支援事業所の5つの要素を確認した上で、自分に必要なサービスなのかどうか、よく検討してみてください。
就労移行支援事務所へ通所する必要がある
就労移行支援事業所は利用者が施設へ実際に足を運ぶ通所サービスですから、決まった時間に決まった場所へ通う必要があります。このことは生活リズムを整えることができるというメリットがある一方で、通所が困難な方にとってはデメリットにもなります。
したがって、自宅からなるべく近い場所の事務所を選ぶべきだと考える方が多いことも事実なのですが、実情は違います。
就労移行支援事業所を卒業したあとは、実際に社会に出て企業へ出勤する必要があるからです。
これから自分が出勤する会社が自宅から近い場所だとは限らないですよね。時には転勤があったり、出張の必要があったりもします。
そんなとき、家から近い職場でしか働くことが出来ない状態だったらどうなってしまうでしょうか?多少距離があっても毎日出社する必要はいずれ生じるため、距離にこだわりすぎるのも良くないと言えます。
自分のペースで就職活動ができない
次に、自分のペースで就職活動ができないというデメリットです。就労移行支援事業所に通所しなければ自分の好きなタイミングで、好きなだけ就職活動をすることができるでしょう。
できるだけ自分のペースを守りたい方や、自分のやり方で就活がしたい人にとっては就労移行支援事務所は向いていないかもしれません。
しかしながら、誰かにいつでも相談できる環境というのは何事にも代えることができないものです。自分のペースを守りつつ全てを自分で管理する形で就活するのか、困ったときはプロフェッショナルに誰かに相談できる環境で就活するのか、一度天秤にかけて判断しましょう。
就労移行支援事務所の利用期間が長い
就労移行支援事業所は最長で2年間のカリキュラムになります。事業所に通所することなく就活する場合と比較すれば最大で2年のギャップが生じるため、これもデメリットだと言えます。
就労移行支援事業所の通所期間は人に寄るため、なるべく早く社会に出たいと考えている方はその旨をスタッフに相談してみましょう。場合によっては数か月から半年の期間で全カリキュラムを満了することも可能ですよ。
詳しくは「就労移行支援の期間について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
就労移行支援事務所の利用料金がかかってしまう
就労移行支援事業所の利用にはある程度の利用料金が掛かります。その間は収入を得ることができないため、こちらもまたデメリットに数えられるでしょう。
就労移行支援事業所の利用料金は利用者の世帯収入状況によって異なります。
世帯の収入状況 | 負担上限月額 | |
生活保護 | 生活保護受給世帯 | 0円 |
低所得 | 市町村民税非課税世帯 | 0円 |
一般1 | 市町村民税非課税世帯 | 9,300円 |
一般2 | 上記以外 | 37,200円 |
それぞれの金額は上限額であり、利用者の月当たり通所回数によって料金が上下しますが、表に記載のある金額を上回ることはありません。
実際には約9割の方が0円(無料)で就労移行支援制度を利用しているようです。また、就労移行支援事業所への交通費やランチ代がかかる点も考慮に入れておきましょう。
詳しい料金体系については以下の記事を参考にしてください。
まとめ
今回は就労移行支援事業所のメリットとデメリットを紹介しました。メリットばかりのサービスではありませんが、職歴にギャップがある方や社会に出ることに不安がある方にはおすすめのサービスであると、過去に事業所スタッフをしていた筆者である私も自信を持って言えます。
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