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就労移行支援では長く働き続けるためのトレーニングを行いますが、どのようなトレーニングが必要なのかは人によって異なります。

 

そして、独自プログラムや資格取得サポートなど、事業所の特徴もさまざまです。トレーニングの内容も事業所によって違いますので、自分に合う事業所か事前にきちんと確かめておきましょう。

 

この記事では、就労移行事業所サンヴィレッジを紹介します。サンヴィレッジが気になる方は、事業所選びの参考にしてみてください。

サンヴィレッジについて

 

サンヴィレッジの「サン（SUN）」は太陽、「ヴィレッジ（Village）」は飛躍する場所を意味しています。関わるすべての人の明るい未来を照らす場所でありたいという願いが込められており、それがサンヴィレッジの企業理念です。

 

兵庫県神戸市にあるサンヴィレッジは、神戸市内に二つ、関東に二つの事業所を展開しています。高い就職率とそれを実現する資格取得プログラムが、サンヴィレッジの特徴です。

 

まずは、サンヴィレッジの概要を見てみましょう。

 

会社名	株式会社サンヴィレッジ
所在地	兵庫県神戸市中央区栄町通4丁目1-10
代表者	会長　　　　　　福良　慶 代表取締役社長　菅原　ちひろ
電話番号	072-225-1540（代表）
設立年月	2015年10月
URL	http://sun-village.net/
事業所数	4

 

ほかの就労移行支援事業所との比較

 

続いて、サンヴィレッジの就労実績をほかの事業所と比較してみましょう。ほかの事業所と比較することで、就職者数が多いのか少ないのかの目安が分かります。

 

比較対象として、全国展開する大手事業所をピックアップしました。サンヴィレッジは神戸に二つの事業所を展開していますので、神戸の事業所で比較しています。

 

事業所	定員	就労実績 （2019年度）
サンヴィレッジ神戸元町センター	20	16
サンヴィレッジ三ノ宮センター	20	15
LITALICOワークス神戸	20	16
LITALICOワークス三宮	20	5
ウェルビー神戸三宮センター	20	11

 

ウェルビーは全国73カ所、LITALICOワークスは全国83カ所に事業所を展開しています。それぞれの全体で見た就労実績は以下のとおりです。

 

全体での就労実績数が高い大手事業所であっても、一事業所で見ると数字が低いケースもあります。サンヴィレッジは二つとも就職者数が多く、なかなか優秀な数字だといえるでしょう。

 

また、事業所を比較する際は定着率を確認することも大切です。定着率は、就職後に継続して働いている人がどれくらいいるかを表しています。

 

たとえば、当サイトがおすすめするディーキャリアの定着率は97.2%です。就職した人の97％以上が辞めずに働いているということは、就労移行支援でしっかりと働くトレーニングができたと考えられます。

 

事業所を検討するうえで重要な指標ですので、就職者数に加えて定着率も確認しましょう。

 

詳しくは「就労定着支援の定着率について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

サンヴィレッジの特徴

 

続いて、サンヴィレッジの特徴を紹介します。事業所の特徴は、事業所選びを左右する重要なポイントです。自分の求める条件に合うかチェックしてみましょう。

特徴１.高い就職率

サンヴィレッジの特徴としては、まず就職率の高さが挙げられるでしょう。先ほどお伝えしたように、神戸にある二つの事業所はどちらも定員20名で就職者数は15名を超えています。

 

実際に、就職率・定着率ともにほぼ100％としてニュースサイトの取材を受けたり、新聞掲載時に神戸市内トップクラスの就職率だと紹介されたりしました。

 

サンヴィレッジでは卒業者のイニシャルと就職先を壁に張り出していますので、見学に行けば就職者数の多さを視覚的に実感できるでしょう。

特徴２.資格取得プログラムが充実

サンヴィレッジは資格取得プログラムが充実しています。サンヴィレッジ独自の検定もその一つです。

 

サンヴィレッジ検定にはタイピングやWord、Excelなどの項目があります。順にチャレンジすれば、できたことが実感しやすく自信につながるでしょう。PC初心者が、サンヴィレッジ検定から始めてMOS資格を取得したケースもあります。

 

事業所で資格取得を目指すことは、就職活動でのアピールポイントの一つです。直近で新しいことを取得した事実が、企業の業務習得への安心感につながります。

 

この資格取得に向けた流れで、サンヴィレッジは高い就職率を実現させているのです。

特徴３.企業内業務のリハーサル

サンヴィレッジでは、企業内業務のリハーサルを実施しています。プロジェクトチームを発足し、実際に計画を立てて、企画やプレゼンを行うプログラムです。

 

チームのなかで上司や部下といった役割分担を行い、チームで納期までに準備を終わらせます。

 

チームプレイや納期、人前での発表など、就職した際に必要なことを実践的に体感できるのは大きなメリットです。事業所でリハーサルできれば、就職してからも自信を持って挑めるでしょう。

 

サンヴィレッジのメリット・デメリット

 

次に、サンヴィレッジのメリットとデメリットを見ていきましょう。事業所のメリットとデメリットを理解して、自分に合う事業所かどうかを見極める判断材料にしてみてください。

メリット１．受験費用の一部を負担

サンヴィレッジは、資格を取得するためのプログラムや支援が充実しています。受験費用補助制度では、合格時の受験費用はその一部がサンヴィレッジ負担です。

 

就職に役立つMOS試験や簿記検定、ビジネス検定だけでなく、ファイナンシャルプランナーや高等学校卒業程度認定試験など、利用者に合わせた資格取得もバックアップしてくれます。

 

サンヴィレッジでMOS試験以外に取得実績があるのは以下の資格です。

メリット２．外部講師を招いた特別プログラム

プログラムとして定期的に学ぶほどではなくても、働くうえで知識として知っておきたいことはたくさんあります。そういったときに役立つのがセミナーです。

 

セミナーを受講することで、必要な知識を身に付けたり新しく学ぶきっかけとなったりするでしょう。

 

サンヴィレッジでは、外部講師を招いてさまざまなセミナーを定期的に開催しています。

 

これまでのセミナー開催実績は以下のとおりです。

 

メリット３．3年間の定着支援

サンヴィレッジ神戸元町センターは就労定着支援事業所を併設しており、3年間の定着支援を受けられます。

 

就労移行支援では就職後も継続して定着支援を受けられますが、その期間は最長で6カ月です。6カ月経過した時点で、就労移行支援の定着支援から就労定着支援事業所の支援に切り替わります。

 

就労定着支援は2018年に新しく始まったサービスで、働き始めてからの仕事や生活面でのサポートを行います。

 

サンヴィレッジ神戸元町センターであれば、継続して就労定着支援を受けることが可能です。同じ事業所スタッフにそのままサポートしてもらえれば、職場の悩みも相談しやすいでしょう。

 

詳しくは「就労定着支援とは」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

デメリット１．事業所の選択肢が少ない

サンヴィレッジは、神戸市に二つの事業所があるほかは、東京と埼玉に一つずつしかありません。広い範囲にいくつも事業所があるわけではないため、通える人は限られてしまいます。

 

神戸市内であればどちらにするか選択できますが、通える範囲に事業所がない人にとっては選択肢になりません。

デメリット２．退職後に戻ることができない

就労移行支援の利用期間は原則として2年間です。就職が決まれば退所となるため、実際の利用期間が数カ月のケースもあります。

 

就労移行支援は、1度就職した後に退職した場合でも、2年以内であれば再利用が可能です。

 

しかし、サンヴィレッジでは退所後の再入所が認められていません。就職した会社が合わなかった場合に戻ることができないのは、人によっては大きなデメリットとなるでしょう。

 

サンヴィレッジの評判・口コミ

 

事業所を決めるうえでは、実際に利用していた人の口コミや評判が参考になります。

 

Google MAPでサンヴィレッジの口コミを確認してみたところ、以下のような口コミが見つかりました。

 

“利点と言えば、就労に役立つ資格取得をすると、資格取得にかかった受講料の半額をキャッシュバックしてくれる所でしょうか。この点に関しては、他の就労移行事業所では見られないサービスですので、評価出来るかもしれません。“『引用・Google』

 

メリットで挙げた受験費用の一部負担は、実際に利用した人にとっても好評な模様です。一部費用を負担してもらえるのであれば、資格取得のための勉強にも力が入りますね。

 

デメリットで挙げた再利用できないという点については、以下の声がありました。

 

“就職後、勤務している会社の仕事レベルが高すぎてついて行けない、就労中に他の病気を発症、症状が悪化、再発などで仕方なく退職に追い込まれてもそれで終わりです。その後は二度と面倒や相談すら乗ってくれません。再利用もさせて頂けません”『引用・Google』

 

就職率が高い裏側で、就職先としてレベルが高い企業もあり、ついていけずに辞めてしまう人も多いようです。事業所を決める際には、どれくらいの人が継続して働いているかを示す定着率にも注目するようにしましょう。

 

事業所の雰囲気としては、以下の口コミが参考になるかもしれません。

 

“ここの就労移行は結果を出す（就職させる）ことに特化しており、利用者の意思や障害に対する理解や対応はほぼありませんでした。“

 

“大体のことが自分でできる人には、勢いがあるのでそれに乗っかるのもいいかもしれませんが、将来が不安で職員にしっかり頼りたい人には頼りにならない事業所だと思います。”

 

事業所選びの際に口コミが参考になるのは事実ですが、最終的に大切なのは自分の目で確かめることです。良い雰囲気の事業所が自分に合うとは限りません。

 

事業所を決定する前には、見学に行って実際の雰囲気を確かめるようにしましょう。

 

 

詳しくは「就労移行支援の見学について」の記事で紹介しているので参考にしてみてください。

サンヴィレッジの事業所一覧

 

サンヴィレッジは全部で4つの事業所を展開しています。事業所の所在地をまとめましたので、通える範囲にあるかチェックしてみてください。

 

東京都	文京センター	東京都文京区本駒込3-20-3 講談社FSビル7F
埼玉県	川口センター	埼玉県川口市幸町3-4-17 スタシオーネ1階
兵庫県	神戸元町センター	神戸市中央区栄町通4-1-10 新和ビル3F
	三ノ宮センター	神戸市中央区琴ノ緒町5-6-3 三共ビル6F

 

よくある質問

 

最後に、サンヴィレッジを利用するうえでよくある質問をまとめました。事業所ごとに細かな違いがある可能性もありますので、よくある質問で解決しないことは事業所に問い合わせてみてください。

 

Q.送迎はありますか?

“一般企業への就労を目指す為の訓練施設ですので送迎は行っておりません。自力での通勤も訓練のひとつです。“

 

Q.どの位の期間で就職できますか?

“ひとりひとりによって様々ですが、早い方で３ヵ月、遅い方で１年半から２年で就職しています。“

 

Q.プログラムは全部うけないとダメですか？

“どのプログラムをうけるかは、その方に合わせて変わります。相談しながらうけるプログラムを決めていきます。“

 

Q.就職後のサポートはありますか?

“就職後も面談や企業訪問などを行い、業務の改善や不安を解消し安心して長く続けられる様、サポートします。“

 

まとめ

 

サンヴィレッジの魅力は就職率の高さです。口コミを見ても、就職するという点においては一定の評価を得ています。その一方で、再利用ができない点も含め、就職後のフォローに関しては不安が残るかもしれません。

 

不安に思う点は見学の際に確認してみましょう。事業所の評判は参考になりますが、自分に合うかどうかは自分の目で確かめるしかありません。

 

良い事業所だと思っていても、見学に行って実際の雰囲気は自分の目で確かめておきましょう。

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